Since2003/10/01 |
平和な学園に迫り来る無慈悲なテロ! その恐怖に敢然と立ち向かう人々を描いた意欲作!!
―――ワ○ントン・ポスト紙――― 巨大学園を襲う未曾有の危機! これは決して起こり得ぬ虚構ではない。ごく身近な現実なのだ ―――ニューヨーク・タ○ムズ紙――― 活目せよ! 我々は今、『TUN‐DERE』の世界標準を目撃する! ―――デ○リー・ミラー紙――― それ何て『蓬○学園の冒険!』? ―――東○スポーツ紙――― 「お○ぎです! このゲームはとにかく、巨大学園を舞台に大騒ぎ! 仮面カンサーの格好良さにもう感動! 孤高のヒーローに大興奮! 麟瞳も物凄く可愛いのにクール! でも甘えんぼで超我儘! これをプレイしない人はもはや人間じゃない! 皆さん、続きはゲームを買ってから!」 ついカッとなって誇張してみた。今は反省している。 さて、今回のお題はそんな学園リリカルポップADV、『委員長は承認せず!』であります。 それでは簡単なストーリーを紹介致します。 「倫応学園2年、隠野 玖郎(かくしのくろう)は監査委員であるっ!」 委員会の、委員会による、委員会のための学園――それが私立倫応学園。 学生数1万人を超えるその学園は今、水面下で激しく揺らいでいた。 年に一度開かれる総会……その日までに学園のシステムを崩壊させてやろう……! ある日届いた謎のメールに不安を感じた学園長的な立場にある高城 麟瞳は、 この一大事を未然に防ぐため、 怪しげな委員会へと秘密裏に潜入し、 その内部を調査する監査委員会の設立を考える。 その白羽の矢が立った者は、転校生・隠野 玖郎。 特待生と卒業後の安寧を条件に、彼は監査委員になることを承諾する。 昼はごく普通の学生。 しかし、夜は各委員会へと侵入する監査委員。 その二重生活の出会ったヒロインたちに心を惹かれ、そして思いを通じ合わせていく。 ああ、楽しきかな学園生活! しかし、事態は急転する。 今回の事件の黒幕とおぼしい委員会がわかったのだ。 それはなんと、思い焦がれるヒロインの一人……! ヒロインは本当に悪の元凶なのかっ!? そして、二人の仲はどうなってしまうのかっ!? とにもかくにも―― 「倫応学園2年、隠野 玖郎(かくしのくろう)は監査委員であるっ!」 (以上、OHPより抜粋) 次に各ヒロインの紹介ですが、わりとネタバレを含みます。まぁ発売後4ヶ月を過ぎた今となっては、 OHPでもさらりとバラされている内容ではあるのですが……。ネタバレ回避希望の方は、 どうぞこのままお帰り下さいませ。 ●高城 麟瞳(たかしろ りんどう) CV:青山ゆかり 巨大学園を取り仕切る、調停委員会委員長。しかして裏の顔は倫応学園学園長。実は高城家の家訓により、時期当主としての器を計る為、密かに学園運営を行っている(表の学園長は当然影武者)。どんな時でも常に冷静な判断を下す、クールビューティー。……と、思っていられるのも個別ルートに入るまでの話だ(笑) 一度心を許した相手には、とことん我儘で、ひたすら甘えたがりで、どこまでも依存したがる困った娘さん。 こんな女に誰がした。俺か? 俺がしたのか? だがしかし聞け、同志よ。魅惑の青山ボイスで鼻を鳴らしつつ、しなだれかかってこられたら、どうして無下に出来ようか、いや出来ない!(反語) ●診撚 縁(みより えにし) CV:まきいづみ 学園の医療箱ともいうべき、保健委員会委員長。どこまでも現場向きの性格で、書類整理等は副委員長らに任せ切り。普段は優しく大人しい娘だが、医療行為が必要とされる状況においては頑として譲らない一面も併せ持つ。頭の回転は速いのだが話すスピードが遅い為、フリップを持ち歩いての筆談(?)を得意とする。趣味はお昼寝。あと、重度の缶ジュースキチ○イ。新商品を見かけると、飲まずにはいられない。だが縁よ、下校途中に一体何本ジュースを飲んでるんだ。将来糖尿病になりそうなヒロインNO.1。 ●経・アダムスミス(けい・あだむすみす) CV:茶谷やすら 学園の経済を統括している会計委員会委員長。数多ある委員会の中では最年少の委員長で、知能指数も高い。が、そのつるぺたロリな外見と普段の子供っぽい言動が災いしてか、とてもそうはみえない。イギリス人ハーフだが、シナリオライターがその設定をまるっと忘れていた為に殆ど活かされていなかったりする。いわゆる「ぶぃっぱー」ではないが、だおだお星人。あと、寝るときは「ぱ ん つ は い て な い 」 ●メアリー・ショルジニ(めありー・しょるじに) CV:一色ヒカル 学園の目であり耳となる、報道委員会委員長。生粋のイギリス人であり、父母は共に英国貴族。曲がったことは許さない一本気で頑固な性格の持ち主。一部の委員達によるゴシップまがいの記事報道を止めることが出来ずにおり、心を痛めている。また貴族の嗜みなのか時折、愛馬「黒王号」に騎乗して学園内を闊歩していたりする。涼やかで淑女然とした美人だが、家事はまるで駄目な人。あと、生粋の英国人のわりに英語は殆ど喋らない。たまに喋ると久し振りに話すせいなのか、発音がやや微妙(←禁句) ●凪 葛刃(なぎ くずは) CV:九条信乃 第三剣道委員会所属。高城麟瞳の命に従い、主人公を影ながら護衛することになる娘。典型的な日本女性であり、寡黙で必要最低限のことしか口にせず、曲がったことや自分の信念を曲げることを良しとしない。常に凛とした生真面目そのものであり、感情を顔に表すことは滅多に無いが、色恋沙汰は苦手でその点を指摘されると途端にあたふたする。結婚するまで処女なタイプ。麟瞳とは幼馴染というより主従の絆で結ばれており、その命令には犬の様に忠実である。先祖は三河武士ですか?(違) あと、人気投票第一位。 以下、男性サブキャラが三名程おりますが、紹介するとシナリオの根幹にかかわるネタバレをうっかりやらかしてしまいそうですので、やむなく割愛させていただきます。 まずはシステムについてですが、インストール後に速やかにOHPからパッチをDLして下さい。私の場合はパッチ無しでも、多少動作が重いくらいで問題無く最後までプレイ出来ましたが、環境によってはまともにプレイ出来ないケースもあるようです。またバックログ、オートモード、未・既読スキップ、キャラ別音声のON/OFFなど、一通りのものは揃っています。あとシステムとは直接関係ありませんが、選択肢がやたらと多くて狙ったヒロインのルートに入るのが困難なゲームですので、時間の無い方は最初から攻略サイトを閲覧された方がよいかと思われます。 さて、シナリオについてです。止むに止まれぬ事情で監査委員を拝命した主人公、隠野玖郎は予告された学園テロを未然に防ぐ為、夜毎「仮面カンサー」となって調査対象となる委員会に忍び込み、その内情を調査していきます。監査を続けていくうちにやがて玖郎は、最近親しくなったとあるヒロインと疑惑の委員会が関係していることを知り、悩みながらも事態の解決に挑む、というのが大筋の流れであります。 ゲーム期間は約二週間。正確な日付等は表示されませんが、あまり気にしなくてもよいでしょう。ただまぁ僅か二週間の間に、初対面の女の子と深い仲になるまでもっていく訳ですから、話の展開はどうしたって駆け足気味にはなります。つか、個別ルートに入った時点で既にヒロインが心なしか陥落気味ってのはどうよ。そんな訳ですんなりと結ばれた後に最後に一山越えて大団円、といった流れになります。 なお、ヒロイン毎に巻き起こる陰謀は異なりますが、一連の黒幕が判明するのは麟瞳ルートだけなのでルートによっては多少、消化不良気味であるといえなくもありません。つか、ヒロインと仲良くなったと思ったら、直ぐに事件への対応に追われる展開が待っており、事件解決後にはエンディングへ一直線。そんなスピードは正直ごめんだね。俺にはもうお前(ヒロイン)を口説く暇が無い。焼けた海がやばくて、俺を引き止めて惑わせるのです(意味不明) そんなよろしくチューニングなシナリオ展開ですが、エロに関しては中の人が豪華なだけあってそこそこ頑張っております。H回数はヒロイン一人につき3~4回程度ですが、全員が口淫装備という内容。中の人達が口達者(いい意味で)なこともあり、テキスト以上の臨場感を妄想してしまいますが過度の期待は禁物。その原因はCG差分の少なさにある。つか、ヒロインが既にちゅぱを開始しているにも関わらず、CGでは相変わらず手コキをしたままとかマジありえない。更に云わせて貰えば、口淫時のCGにおける俺達の得物とヒロインのお口との絶望的な距離感はどうだ。内角高めの直球を待っていたのに、外角に抜けるスライダーに釣りだされて上体が泳いで空振りしてしまったバッターの如き無様さです。俺達の得物を呑みこんで涙目になりながら、下からひょっとこ口で見上げている様な神の構図など望むべくもないが、せめて最低限のこととして咥え差分くらいは用意して欲しかった、というのが俺達口淫スキーの切なる願い。 総評です。タイトルから想像される様ないわゆる「委員長属性」なヒロインなど誰一人として登場しないこのゲームですが、学園を舞台にしたドタバタコメディーが好きな方なら割と及第点なのではないでしょうか。 続編としては例えば、風紀委員を主人公にしたジャック・ライアンシリーズとか、野心家の保健委員が権力の階梯を昇っていく過程を描いた白い巨塔とか、学園執行部メンバーをメインに据えたザ・ホワイトハウスとか、妄想だけは色々と膨らみます。正直、この作品世界を上手く使えばもっと面白いモノが出来たのではないかと思わなくもないのですが、個人的には某所で作品別スレ(2スレ目)を自分で立ててしまったくらいのお気に入り作品でもありますし。 あと、エロに関しては余り期待しない方向で。
by nekp
| 2006-10-30 21:47
| 戯言:茶之介
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